ゲームボーイカラー 電源LEDの交換方法

更新日: 2024年9月19日
公開日: 2021年9月16日
ゲームボーイカラー LEDインジケータ交換サムネイル

前回IPS液晶化したゲームボーイカラーのLED電源を赤色から緑色に交換した。

ゲームボーイシリーズの電源が入っている時に点灯するLEDは標準だとすべて赤色になっている。赤色は最近の一般的な家電製品のバッテリー表示だと電池残量が少ないことを意味しているため、ゲームボーイのように電池残量に関わらず常に赤色のLEDが点灯しているのは個人的にとても違和感がある。また、ゲーム画面の真横で常に赤色のLEDが光っていると目が疲れる上に白色の本体ともマッチしないので、このLEDを白色の本体にもマッチして、目にも優しく、一般的な家電製品のバッテリー表示で電池残量が十分にあることを示す緑色に交換することにした。

本記事では一通りの交換方法についても紹介しますが、電子工作に関しての基礎的な知識や道具についての説明は割愛するので予めご了承頂きたい。作業内容的には中学生の理科や技術の授業でやる程度のものだと思います。

回路図が必要な場合はこちらで見ることができるので、適宜確認して貰いたい。

購入した商品

3mm 緑色LED OSG58A3131A

近くに電子部品を販売しているお店がない場合は、秋月電子千石電商の通販サイトで購入して下さい。

今回は緑色に光らせたかったのでこちらのサイズが3mmで順電圧(VF)が3.1Vの緑色LEDを使用しました。自分の好きなLEDを選んで頂いて構いませんが、購入の際はLEDのサイズとVFにだけ注意して下さい。

サイズは3mmのものを購入して下さい。

VFはLEDの色によって異なります。2.1VがきているのでVFが2.1Vの赤、オレンジ、黄、黄緑あたりのLEDならそのまま取り付ければ問題なく光ります。青、白などのLEDはVFが3.1Vになっているので、回路図で適当なところから3Vを探してきて配線をする必要があるので作業が少し複雑になります。よくわらないという人は2.1VのLEDを購入した方が良いでしょう。

本記事では複雑な配線が不要な2.1VのLEDの取り付け方法を説明していますが、実際の作業では上記の3.1Vの緑色LEDを使用しているので別の場所から3Vを取ってきて間に抵抗を挟んで明るさを調整しています。

交換方法

ゲームボーイカラーY字ドライバー

1 まずはじめに、背面4箇所と電池BOX内の2箇所のネジを外します。任天堂標準のシェルのままの場合は、Y字型の特殊ドライバーが必要になります

ゲームボーイカラー基板固定ネジ

2 次に基板を固定している3箇所のネジをはずします

ゲームボーイカラーフレキシブルケーブル

3 続いて液晶のフレキシブルケーブルが挿さっているソケットの両サイドのストッパーを持ち上げてフレキシブルケーブルをソケットから抜きます。すると基板を本体から取り外せるようになるので取り外します

ゲームボーイカラー半田吸い取り

4 板を取り外したら、半田吸い取り線や吸い取り器を使って基板に付いている赤色のLEDを取り外します

ゲームボーイカラーLED取り付け

5 用意した2.1VのLEDを取り付けます。この時のLED取り付け方向ですが、アノード(プラス、LEDの足が長い方)が外側、カソード(マイナス、LEDの足が短い方)が内側にくるようにして下さい。余分なリード線をカットしたら裏面から再度半田付けをします

取り付けが終わったら逆の手順で組み立てて動作確認をしてください。

完成

ゲームボーイカラーLED交換完成比較

左が交換前、右が交換後の画像です。

赤色から緑色になったことで目にも優しく、見た目も純白シェルにマッチしてとても良い感じに仕上がった。緑色になったことでバッテリー残量がまだ十分残っている感じがして何となく安心感もある。

バラしたついでにスクリーンもGAMEBOY COLORのロゴがホログラムになっているものと交換した。

ゲームボーイカラーLED交換完成

純白シェル、ホログラムのスクリーン、IPS液晶、緑色のLEDで、こうしてみるとめちゃくちゃ良い感じにまとまっています…

電源LEDの交換は非常に簡単な改造で見た目の印象も結構変わるので、気になる方は是非この機会に挑戦してみてください。